「古民家カフェ 失敗例」で検索すると、けっこう出てくるんですよね。修繕費が想定の倍になった、集客がゼロだった、オープン半年で閉店——。
読んでいると正直へこむんですけど(笑)、裏を返せば、先人たちがどこで転んだかを事前に知れるのはありがたいなと。うちは今、築約70年の祖父母の空き家を家族で古民家カフェにしようとしている真っ最中で、まだ構想段階なので失敗も成功もこれからなんですけど、だからこそ今のうちに調べておこうと思って、いろいろ読み漁りました。
この記事では、よくある失敗パターンを整理しつつ、うちが今の段階でどう向き合っているかをお話ししていきます。
古民家カフェでよくある失敗パターン4つ
調べた中で、特に目についたものを4つにまとめてみました。
1つ目は、修繕費の見積もりが甘いパターンです。古民家って屋根、基礎、配管、断熱……目に見えない部分にお金がかかるんですよね。表面だけきれいにしたあとで構造的な問題が見つかって、追加費用が数百万——という話は珍しくないみたいです。
2つ目は、立地と集客の見誤りです。「古民家の雰囲気があればお客さんは来る」と思っていたのに来なかった、というケースで、特に駅から遠くてSNSでの発信もしていなかった場合に起きやすいようです。
3つ目は、事業計画の甘さ。開業資金だけ計算して、運転資金を見落としていたというパターンですね。仕入れ、光熱費、人件費と出ていくものは多いのに、カフェは利益率が高くない業態なので、ここの見通しが甘いとオープン後すぐに資金が回らなくなってしまいます。
4つ目は、コンセプトの曖昧さです。「なんとなくおしゃれな古民家カフェ」で始めると、メニューも内装も中途半端になりがちなんですよね。誰に来てほしくて、どんな時間を過ごしてほしいのか。ここが定まっていないと、あらゆる判断がブレちゃうんです。
私たちが失敗しないためにやっていること
ここからは、上の4パターンに対してうちが今やっていることです。まだ「対策した」というより「気をつけている最中」くらいの温度感です(笑)。
修繕費については、測量や分筆の段階からリノベーション会社と打合せをしています。内装デザインの相談も並行して進めていて、見積もりはすでに出してもらっているところです。「あとから想定外の費用がドカンと来る」を防ぐために、構想段階のうちからプロに入ってもらうのが大事だなと実感しています。物件確保の経緯や分筆の話は1本目の記事に書いたので、気になる方はそちらも読んでみてください。
立地については、祖父母の家なので選ぶ余地はありません。ただ、最寄り駅から徒歩5分ちょっとで、その駅が最寄りの高校が2つあるんです。この環境をどう活かすかが勝負かなと思っています。とはいえ集客面はまだ具体的な施策まで落とし込めていなくて、このあたりは後述する「まだ答えが出ていない課題」にもつながってきます。
事業計画は、AIを活用して情報収集と整理を進めているところです。古民家カフェの収支モデルや、同規模の店舗の事例データなんかを集めて、自分たちのケースに当てはめている感じですね。完璧な計画を作れているわけじゃないんですけど、「知らなかった」で失敗するのだけは避けたいので、とにかく調べる量を増やす方針でやっています。
コンセプトについては、家族間で大枠は一致しています。ただ、細部に入ると意見が割れるんですよね。
たとえば内装の話なんですけど、姉は畳を活かした座卓スタイルにしたいという意見で、古民家らしさという点では自分も賛成なんです。でも、座卓って正直長居には向かないんですよね…。地べたに座るのってけっこう疲れません? 全席座卓だと、ちょっと休憩したいだけの人にはハードルが高いかもしれないなと。
それと、姉と母がリノベーション会社と作ったデザイン案では、入り口で必ず靴を脱ぐ動線になっていて、これもちょっと引っかかっています。30分だけお茶しようって人や、雨の日に靴を脱ぎたくないシチュエーションって普通にありますよね? さらに、その動線だとテイクアウトのお客さんは外で注文して外で待つことになるので、真夏や真冬、雨の日に外で待たせるのはさすがにきつい…。
こういう話を母にしてみたら、「たしかにね」と。実際に祖父母の家で「ここにテーブル席を置いてみたら?」と提案したら、けっこう納得してもらえました! あとはリノベーション会社に技術的にできるかと費用感を確認してもらうところです。
「古民家カフェ=畳に座卓」というイメージに引っ張られそうになるんですけど、大事なのは雰囲気じゃなくて、お客さんが快適に過ごせるかどうかなんですよね。ここを見失うとコンセプトの失敗に直結するんだろうなと思っています。
まだ答えが出ていない課題
正直に言うと、まだ答えが出ていないことのほうが多いんです…。
1つ目は、ターゲットの選定です。近くに高校が2つあるから学生を取り込みたい気持ちはあるんですが、家族経営で回す以上、営業時間がどうしても学校の時間帯と被ってしまうんです。放課後の需要を拾おうとすると20時、21時まで営業する必要があって、それは現実的に難しい。かといって周辺の住宅街に住む地元の方だけをターゲットにすると、収益面で大丈夫なのかな…と。このへんのバランスがまだ見えていないんですよね。
2つ目は、メニューと価格帯の設計です。ターゲットが定まらないとメニューも決まらないので、ここは連動しています。学生が気軽に来れる価格にするのか、少し上の層に合わせるのか…。
3つ目は、コンセプトの細部のすり合わせですね。座卓とテーブル席の話もそうですし、家族それぞれにこだわりがあるので、それをどうひとつにまとめるか。これは話し合いを重ねるしかないんだろうなと思っています。
わからないことだらけなんですけど、わからないまま記録しておくのがこのブログの役割だと思っているので、進捗があったらまた書きますね。


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